高橋滋さんの講演

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レストラン「カシータ」のオーナー高橋滋さんの講演を聴いた。講演は「CS/ホスピタリティの重要性と実践法」というテーマと、愛知県、町田市、オートバイなどのキーワードに惹かれて申し込んであったのだが、カシータのサイトを見たのは実は昨夜のことだった。サイトをじっくり見たつもりだったが、実は「LAST IN 24:00」の意味がわかっていなかった。24時までに入れば、食事の後明け方までテラスで飲み明かすことだってOKという、とんでもないレストランだったのだ。
講演は非常に共感するものだった。飲食店のサービスに求めるものが私も多分ぜいたくなので、高橋さんが泣けるほど感動したというアマンリッツのサービスを語るとき、私も涙がこぼれそうになった。
講演の骨子を以下に記す。著作権は高橋さんにあるし、ネタバレにならぬよう、骨子のみにとどめる。
すばらしいホスピタリティにあふれた店に入ったとき「宇宙」を感じる。皆さんの法人を「宇宙」にしてはどうか。理不尽に慣れると当たり前になっている不自由(これを私は「西洋式便器論」と言っている)を解き放つべく、感性を磨け。それには非日常の体験がよい。特に旅。お金を払うと見えてくる世界がある。
サービスの違いは企業の志の違いから来る。躾だ。トップが社員に毎日毎日言い続ける情熱。躾の向こうに社風ができる。料理は皿の上で語るのではなく、時間と空間で語る。1週間前に予約したときから料理は始まっている。
すべての仕事はサービス業だ。サービスとは目の前のお客様をHappyにすることだ。個人プレー(「屋台」)でなく、チームワーク、システムの構築が大切だ。担当ではなく、入ったばかりのスタッフが自分の名前を呼んでくれた方がうれしい。
サービスは規則に優先する。手間、暇、コストはかかってもいい。気持ちを言葉に変え右足に乗せる。伝わらなかった気持ちはなかったと同じこと。人間として当たり前にすることを勝手な決まりで妨げてはいけない。お金をいただくという感謝の気持ちを表すために、何をしてもいいと社員が思える環境を作ること、それが社風になる。
高橋さんの情熱がカシータを作っている。さてさて、誰と行こうかな。

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