国民年金の納付猶予

国民年金の20代低所得者の納付猶予をご存知でしょうか。今年から始まった制度で、学生納付特例と同じく、保険料の後払いを認めて障害年金の納付期間不足や老齢年金の加入期間不足を防ごうというものです。免除ではないので、あとから保険料を納めないと年金額には反映しません。
手続き書類を取りに行って、なかなかきめ細かいなと感心したのは、いくつかの申請が一度でできること。
国民年金の免除には世帯の所得により全額免除と変額免除があり、納付猶予には学生と30歳未満低所得者があります。人によっては幾つかに該当する可能性のある場合も出てきますが、どれを優先したいのかも人により異なります。申請書には9つのコースが選択できるようになっています。
1 全額免除のみ
2 全額免除>半額免除
3 半額免除のみ
4 全額免除>納付猶予>半額免除
5 全額免除>半額免除>納付猶予
6 全額免除>納付猶予
7 納付猶予のみ
8 納付猶予>半額猶予
9 半額免除>納付猶予
※「>」の左側から優先されます。
たとえば全額免除が認められそうな所得水準の人がいたとします。半額免除になるのは嫌なら1(これはあまりいないと思いますが)で、2を選べば全額免除が認められなければ半額免除で審査するという具合です。さらに少しは払って年金額を増やしたいのなら3という選択もあるでしょう。
ただ、どれを選ぶのが最適かは普通の人ではなかなか難しいでしょう。社会保険事務所の窓口で聞いてもいいのですが、そこはやはり社会保険労務士かFPがいちばんの理解者になりそうです。

国民年金の納付猶予” に対して3件のコメントがあります。

  1. 会社人間から卒業!

    私は昭和22年生まれの、いわゆる日本で一番多い人口層の団塊の世代の、一員です。まもなく(2007年)私と同じ世代の方のリタイヤが始まります。私もH17年6月にリタイアして、一番心に響いたのは 人間関係の多くのつながりがリタイヤした時点ですべてと言っても良いほど切断されたことです。残ているつながりは仕事を離れた趣味の関係の友達と家族ぐらいしか残りません。これが一番寂しいです。自分の今までの、存在感がリタイヤした時点で一瞬の内に、無くなったようで、ショックでした。

  2. 国民年金 より:

    国民年金・年金時効撤廃特例法案が成立

    昨日の国会での年金問題での審議にて国民、厚生両年金の受給漏れが判明しながら年金請求権の時効(5年)が消滅したために「泣き寝入り」となっていた受給者が少なくとも25万人、総額950億円に上ることが30日、社会保険庁の推計で分かった。与党提出の年金時効撤廃特例法案が成立すれば、本来より少ない年金額しか受け取っていない受給者が、時効以前にさかのぼって差額分を受け取ることも可能になるようです。 社会保険庁のずさんな管理により、積み立ていたのに証拠がないとのことで、その期間の支給がうけ…

  3. 国民年金 より:

    国民年金 5000万件の年金記録紛失問題について

    年金記録紛失問題について、政府は基礎年金番号と統合されずに不明となっている5000万件について、来年5月までの1年間ですべて照合する方針ですが、かりに全照合されても、これで全て解決と思っている人が多いのではないか。 ことは、そう簡単ではなさそうですよ。 5000万件全件照合すれば、1年後には未統合のものがゼロと考えるのは間違いで、全件照合が完了したからといって、直ちに未統合が解消するわけではない。ただ、5000万件と統合済みの記録を、氏名や性別、生年…

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