レーシック手術

 お客様から問い合わせがあった。レーシック手術(角膜をレーザーで切ることにより近視・乱視を矯正するもの)は手術給付金が出るかと。彼女によれば過去に加入した保険会社からは問題なしとの回答を得ているとのこと。彼女の質問は先日契約した外資系某社の医療保険から手術給付金が出るかどうかということだった。
 
 私の感覚ではレーシック手術は美容整形に近い。めがねやコンタクトレンズの代わりに「大金をはたいて+将来の副作用は無視して」受けるものだからである。断言するが私はそれを否定するものではない(美容整形も否定しない)。私自身でも何度かその可能性を検討したくらいだ。めがねやコンタクトレンズの煩わしさから解放され、子供の頃の視力を回復できたら、こんなに楽しいことはない。ただ、この手術は臨床歴が浅い。レーシック手術後、老眼が進んでどうなったかという結果はまだないのだ。私が30年も後に生まれていたならばそれまでの結果を見て判断できるであろうが、現時点では決断するに足りる根拠なし、逆にリスクの大きさが私を思いとどまらせている。
 彼女の契約した某社に問い合わせると、問題なく給付されるとのことで回答を得た。私は納得できなかった。が、数日後にその保険会社から通達が出ることになった。今後契約した医療保険については、レーシック手術による給付は行わないというものだ。
 奇しくも時期を同じくしたわけだが、それだけレーシック手術による請求が増えているということだろう。ここでも保険会社と医療技術とのいたちごっこがあった。

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