「ものづくりと中部の将来」シンポジウム

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一昨日、日経新聞主催のシンポジウムを聴講してきました。テーマは「ものづくりと中部の将来」。
基調講演では島津製作所会長の矢嶋英敏氏が、ものづくりの発展のために以下の小テーマで話してくださいました。
 京都におけるものづくりの始まり
 島津製作所での技術展開
 航空機産業が発展するために
 ものづくりの分野で発展するために
 企業が継続的に発展するために
矢嶋さんは文学部独文学科出身の変わり種、卒業時は就職難だったということで共感を覚えました。矢嶋さんが一貫して唱えていたのは「すみわけ」。これは、小さな領域にひしめくのではなく、今までに培った知識・経験を新しい領域に生かして共存共栄することです。そして、ものづくりの分野で発展するためには、コア技術を持った企業と周辺技術を持った企業のすみわけ、産学官のすみわけ、人材のすみわけが必要だと話されました。人材のすみわけとは、均質な人材の輩出だけでは不十分で、英才教育によって秀でた人材に育てることも必要だということです。
パネルディスカッションでは、矢嶋さんの他、デンソー副会長の深谷紘一氏、森精機製作所社長の森雅彦氏がパネラーとなり、中部の将来を語ってくれました。写真を撮るのを控えましたが、3人が並んだ様子はなかなかに絵になっていました。ネクタイの色が赤、黄、青。年齢もばらばら、語り口もばらばら。パネラーとしての取り合わせを企画した人が演出まで考えていたのだろうかと疑ってしまいました。
シンポジウムの概要は3日の日経新聞に記事として掲載されていましたが、非常にうまくまとめてあるなと感心しました。ただし海外からの人材確保について3人とも否定的な面で一致したことについては触れられていませんでしたが・・・

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