厚生年金基金のある会社を辞めた方の年金は

厚生年金基金のある会社を中途で退職された方の多くは、ご自分の年金がどこからもらえるのか把握されていないように思います。
厚生年金基金の大半はかつて国の厚生年金を代行していました。数年前から代行返上が進みましたが、いまでも代行を続ける基金もあります。
「代行」とは、厚生年金を国に代わって運用するということですが、厚生年金には国が運用する部分も残されています。それは定額部分や再評価分というものですが、この項では割愛します。
厚生年金基金の給付には、代行部分にプラスして独自の「加算部分」があります。中途退職したときに、この加算部分を一時金で受け取ることができるため、「基金からの年金はあのときで終わっている」と勘違いされている方が多いようです。加算部分は一時金で受け取って終わりますが、代行部分は残っていますから、後で請求しないともらえません。
代行部分の請求先ですが、基金から年金を受け取る要件を満たしているかどうかで異なります。基金から年金を受け取る受給要件は基金によって異なり、「加入20年以上」「50歳以上」などとなっています。受給要件を満たして基金のある会社を辞めた方は、その基金から年金を受け取ることになります。一方、受給要件を満たさずに基金のある会社を辞めた方は、企業年金基金連合会から年金を受け取ることになります。その方の中途脱退時の年金記録が、基金から連合会に移管されるためです。
なお基金から年金を受給することになっている方も、今後基金が代行返上したり解散したりすることもあり得ますので、基金からの通知を見落とさないようにすることが必要です。

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