生命保険の見直し

またFPファインダーでの質問。FP協会での無料相談にいらっしゃる方にも、こんな感じはよくある。
Q 私は、会社の社長をしております(木造一般住宅建築業)。現在加入中の会社契約の私の生命保険の満期(更新)の案内が来ました。現在毎月8万円位支払いをしていますが、今後13万円位に保険料があがるとの事・・・。10年前に見直して、掛け捨ての定期保険8000万円終身保険2000万円の内容です。できれば、毎月10万円以下の支払いに抑えて、万が一と貯蓄は両方希望しております。今の担当者は顔も出しません。問い合わせしたら面倒な事になりそうでここに相談致します。 (52歳男性 2004/09/09 )
A 可能性2案
■「万が一と貯蓄は両方希望」ということですので、事業保障と退職金の準備とを兼ね備えたものという前提でお答えします。■現在の保険:定期保険特約付き終身保険ですね。貯蓄部分は終身保険の2000万円、定期保険8000万円は掛け捨てで10年更新です。■見直しの可能性1:終身保険はそのまま継続し、定期保険特約部分を解約して他の定期保険に入り直す。定期保険は10年前と比べて低保険料化してきています。たばこを吸わない、優良運転者であるなどでさらに保険料が安くなる場合もあります。数社で見積もりを取ってみてください。10万円以内で収まる可能性がありそうです。ただし、10年更新型のもので考えると62歳時点でまた保険料が上がります。1億の死亡保障がいつまで必要かを検討し、10年更新ではなく退職年齢までの満期(例えば65歳満期など)で考えた方がよろしいでしょう。■見直しの可能性2:終身保険を払済みにし、新たに長期平準定期保険に入る。保険料の払込をストップし、これまでに払い込んだ保険料で買える保障額の終身保険に変更します。詳細がないので何とも言えませんが、1000万円前後の払済終身保険に変更できるのではないかと思われます。新たな保険契約は95歳満期や100歳満期の長期平準定期保険にします。10万円の保険料であれば4000万円程度の保障が買えそうです。この保険は2分の1損金で、退職時の解約金が見込めますので、貯蓄と保障を兼ねたものと言えます。ただし1億の保障が欲しいということになると、この方法では難しいと思います。■相談先:保険金額が大きいのでネットでの保険加入申し込みは不可能です。保険会社の営業員とのやりとりが面倒なら、複数の保険会社を取り扱う代理店に相談されるのも良いと思います。
このときは他のFPも回答していたので、ダブりなく答えてこうなった。ただ、本来保険の見直しはライフプラン、事業プランが先行するのが大前提だ。そもそもどれだけの保障が必要かを確認してからでなければただの帳尻あわせになってしまう。

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