お金の価値観を合わせること
先日、新婚夫婦の「個人年金」の相談を受けた。20代で老後資金に興味を持つ時代になったのだ。うう〜ん、これは時間がかかりそう・・・。まず初日は公的年金のしくみと、老後資金を考える手前の人生の三大資金−結婚資金、教育資金、住宅資金について話した。ここのご家庭では住宅資金はあまり重視しなくてよいので、教育資金に絞ってお話しした。その際に気になったのが、夫婦間での金銭感覚のずれ。結婚生活とは価値観のすりあわせの連続を、いかにうまく、懲りずにするかということである(私は失敗した)。教育資金についていえば、二人が育った環境で、考え方は違う。我が子に何をしてやりたいのか、つまり我が子のためにどうお金を使いたいのかが異なっても当然だ(異なる意見を両方かなえるだけの資力があればまた別の話だが)。その当然をどうやってすりあわせるか。子供が生まれる前にもできる限り努力をしてねとアドバイスした。相談者は個人年金からそんな話が出ると予想もしていなかったことだろうが。